スタッフブログ~セイウチのいちこに会ってきました~

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こんにちは。

寒~い冬がゆっくりと通り過ぎていますね。

今年も鳥羽水族館に遊びに行ってきました!

新しく鳥羽水族館に仲間入りしたセイウチの「いちこ」ちゃんに会うことができました。

いちこちゃんは2024年生まれの今年2歳になる子供のセイウチです。

大分県のうみたまご水族館からはるばるやってきました。

ちなみに4月15日うまれにちなんで「いちこ」と名付けられたそうです。

かわいらしい名前ですよね^^

実は、いちこちゃんのお母さんセイウチの「泉」ちゃんは過去に4度、鳥羽水族館に来たことがあります。

4回も?どういうこと?

今日は、セイウチの短期ブリーディングローンについてお話したいと思います。

みなさんはブリーディングローンってご存知ですか?

動物園や水族館が、絶滅の恐れがある希少な動物を絶やさず増やしていくために、施設間で動物を貸し借りする制度です。

分かりやすく例えると「お嫁にいく」「お婿にいく」「お見合い」という感じでしょうか。

生まれた子どもの所有権は話し合いで決め、将来の近親交配を防ぎ次世代へつなげます。

セイウチの場合、短期ブリーディングローンをよく目にします。

短期ってどのくらい…?

主に発情期がくる1~3月頃、メスのセイウチの体温・血液・糞のホルモン測定をし、オスの元へと出発します。

ちなみに泉ちゃんは12時間の長旅でした。

セイウチの排卵日はなんと、1年のうちでわずか1日程度なんです。

そのチャンスを逃すまいと、ベストなタイミングを分析と観察を組み合わせて行われます。

そして無事排卵日を迎え、交尾が終わるとあっさり帰るというわけです。

短期といってもセイウチそれぞれ、早い子だと2週間ほどで帰ることができます。

ちなみにセイウチは一夫多妻制。セイウチのブリーディングローンがオスのいる水族館へ複数の施設からメスが集まるのは、自然に近い環境を作るためでもあります。短期間なのも同じ理由です。

私が行った時も、オスの「ポウ」と同じプールにお見合いに来ているメスが2頭いました。

もちろん、普段から一緒に暮らしていないので仲が良いというわけではなく、3頭それぞれ均等に距離をとっていたのがおもしろかったです。これも繁殖のため、少しの間我慢してね~という思いでした。

と言うのも、メスは完全に受け入れ態勢が整わないと交尾には応じません。それが年にたった1日程度なんです。

「その時」が来たらメスも納得して寄って行きます(あなたタイプじゃない!という拒否はあります笑)

動物の本能的行動はおもしろいですね。

うまく妊娠することができていれば妊娠期間は15カ月。

ここからが大変、セイウチの出産はとても難しく、流産や死産、新生児の死亡が頻繁に発生しています。また、母体への負担も大きいのです。

いちこちゃんのお母さん、泉ちゃんも一度流産を経験して4回目のブリーディングローンでいちこちゃんを授かりました。

泉ちゃんが赤ちゃんの頃から担当されている飼育員さんは「このまま泉は赤ちゃんができないのかもしれない」と諦める気持ちもあったとのことです。妊娠していることを知って号泣されたそうです。

苦難の出産を乗り越えた泉ちゃんと、手厚いサポートで見守ってくれた飼育員さんのおかげでいちこちゃんは生まれてきたんですね。

そんな、みんなが待ち望んで生まれてきたいちこちゃんは元気に育ち、今は泉ちゃんの元から離れ鳥羽水族館で暮らしています。

写真は「ツララ」ちゃんというメスのセイウチと。もちろんいちこちゃんとははじめましてのお姉さんセイウチです。

いちこちゃんが来たその日に2頭は触れ合っていたそう。メス同士でも意気投合するのは当たり前のことではありません。

私が行った時も重なり合って寝ていました。かわいいっ!

ツララちゃんが優しいお姉さんであったことが、見守るたくさんの人の心を安心させてくれました。

セイウチは飼育下でも野生でも数が減ってきている動物です。

私たちの行動が、海の野生動物たちにつながっていることを、ちょっとだけ考えてみませんか。

マニフレックスのマットレスはプラスチックゼロ。

私たちの小さな選択が、遠い北の海のセイウチの未来を守ります。

マットレスを選ぶ機会がきたとき、思い出してくれると嬉しいです。